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転職サイトを見る前に整理しておきたい5つのこと

転職前にやることを、転職理由・絶対条件・妥協条件・期限・情報収集の範囲の5つに分けて整理します。転職活動を始める前に、条件を確認できる問いに変えておくための準備ガイドです。

転職サイトを開いてみたものの、どの求人を見ても決め手に欠ける。条件で絞ろうとしても、何を基準にすればいいのか分からない。転職活動を始める前の段階で、そんな感覚になっている人もいるかもしれません。

条件が決まっていないまま求人を見て、どれも決め手に欠けるように感じているなら、一度手を止めて、先に整理しておくほうが進めやすい場合があります。この記事では、転職前にやることとして、転職理由・絶対条件・妥協条件・期限・情報収集の範囲の5つを取り上げます。転職を決めた人だけでなく、「まだ迷っているけれど、外の情報も見てみたい」という人も対象です。

転職するかどうか自体が決まっていない場合は、先に全体像の地図を見ておくと、この記事の5つを使いやすくなります。

転職するか迷ったときに最初に考えること

1. 転職理由を、確認できる形で書く

「今の会社が嫌」だけでは、次の会社に何を求めるのかが決まりにくくなります。理由を、いつ・何が・どれくらい、という形に言い換えてみてください。

たとえば「忙しい」なら、月に何時間の残業になると続けにくく感じるのか。休日に仕事の連絡が来る頻度はどのくらいか。「人間関係がつらい」なら、誰との、どんな場面でつらいのか。事実にあたる部分と、気持ちにあたる部分を分けて書くと、あとから見返したときに判断材料として使いやすくなります。

理由は複数あって構いません。書き出したうえで、いちばん重いものを一つ選んでおくと、求人を見るときの軸になります。

また、理由を書くときは「何かを避けたい」のか「何かを得たい」のかも見てみてください。たとえば「残業を減らしたい」は避けたいこと、「新しい分野を担当したい」は得たいことです。どちらか一方に偏っていても問題ありませんが、避けたいことだけを並べているなら、「では、何があれば満足できそうか」を一つ足しておくと、条件が決まりやすくなります。

残る場合と転職する場合を、まだ比べきれていない人は、次の記事の判断軸が使えます。

今の会社に残るか転職するか迷ったときの判断軸

2. 絶対条件を、まず3つまでに絞る

絶対条件とは、「これが満たされないなら、応募しない」と決める条件です。数が増えるほど候補は狭くなるので、最初は3つまでを目安にしておくと見直しやすくなります。実際に求人を見てから、必要に応じて増減して構いません。

「年収」「働き方」「成長」のような言葉は、人によって意味が変わります。そのまま条件にせず、確認できる問いに分けてみてください。

  • 年収 → 毎月いくらあれば生活が回るか(手取りと固定費を確認する)
  • 働き方 → 週に何日出社できるか、残業は月何時間までなら続けられるか、休日の連絡はどこまで許容できるか
  • 成長 → 何ができるようになりたいか、どんな役割を任されたいか

3. 妥協条件を決める

絶対条件以外は、「あれば嬉しい」または「譲れる」に分けます。判断のヒントは、「それが満たされなかったとき、応募候補から外す理由になるほど困るか」です。そこまでではないなら、いったん譲れる条件として置き、求人を見ながら見直せます。

迷うときは、その条件が満たされない状況を具体的に置いてみます。たとえば通勤時間が今より10分長くなる場合、毎日の生活のどこに影響が出るかを考えます。その影響を受け入れられるなら譲れる条件として残し、受け入れにくいなら絶対条件に近いものとして扱う、という見分け方ができます。

4. 期限を決める

いつまでに、どの程度動きたいのかを考えます。期限を決める材料には、次のようなものがあります。

  • 外の事情: 契約の更新時期、引っ越し、家族の事情など
  • 現職で確認すること: 就業規則や雇用契約に、退職手続きや申出時期、賞与の支給条件などの定めがあるか。実際の日程を決める前に、手元の規程や担当窓口で確認します

外に期限がない場合は、「1か月後に見直す」のように、見直す日を決めておくのも一つの方法です。

5. 情報収集の範囲を決める

求人を見ることと、応募することは別の行動です。どこまで動くのかを、あらかじめ決めておきます。

  • 求人を眺めて、掲載されている条件の幅を知るだけにするのか
  • 相談やキャリアの整理まで含めるのか
  • 応募まで進めるのか
  • 週に何分、何回まで使うか

サービスに登録する場合は、入力する内容と公開範囲、連絡の頻度を確認しておきます。相談や紹介を受けるサービスを使うか迷っている人は、種類ごとの違いを整理した記事があります。

キャリアコーチと転職エージェントの違い|目的・費用・向いている人

求人を見るとき、5つをどう使うか

条件が決まったら、気になる求人ごとに、次の三つを確認します。

  • 絶対条件を満たしているか。求人票に書かれている項目と、書かれておらず面接などで確認する必要がある項目を分けておく
  • 転職理由として挙げたことが、その求人で解消されそうか。「残業が少ない」のように求人票に書かれていても、実際の運用は確認できる範囲が限られるため、聞ける場面で聞く
  • 決めた期限や情報収集の範囲に、収まっているか

書かれていない情報は、予想で埋めずに「未確認」として残しておきます。「求人票に書かれている事実」「あとで確認すること」「自分の希望」を分けておくと、比べるときに何が分かっていて、何がまだ分からないかを見失いにくくなります。

5つを、1枚にまとめる

次の項目を、紙かメモに書き出してみてください。全部埋まらなくても構いません。

  • 転職理由(いちばん重いもの)
  • 絶対条件(まず3つまで)
  • 譲れる条件
  • 期限、または見直す日
  • 情報収集の範囲(方法と時間)

今決めなくていいこと

応募先、転職するかどうかの最終結論、退職の時期は、この段階で決めなくて構いません。ここで整えるのは、求人を見るときの物差しです。

次の小さな一歩

  1. 転職理由を、「いつ・何が・どれくらい」の形で一つ書く
  2. 絶対条件を、確認できる問いにして、まず三つ書く

まずこの二つを手元に置いてから求人を見る、という始め方もできます。